管理会計の目的とは何か?【メリットと導入すべきケースについて解説】
こんにちは、ファーストステップ株式会社のコンサルタントです。
このブログではたびたび「管理会計を導入しましょう」といった話を出させていただいています。
ですが、管理会計にする目的って何?管理会計って意味あるの?…と内心お思いの方もいるかと思います。
そこで、今日は
- 管理会計ってなに?
- 管理会計にする目的とは?
- どんな時に管理会計を導入すべき?
といったテーマで詳しくお話しをさせていただきます。
管理会計とはそもそも何?
当社のサイトやメールなどを既に読んでいただいている方にとっては、ちょっとおさらいの内容になってしまうかもしれませんが、管理会計とは何か?について最初に軽く触れておきたいと思います。
「管理会計」というのは企業会計の一つです。
外部への報告のために作る「財務会計」とは異なり、社内で業績を把握したり経営の意思決定をするための材料として作成するものです。
【財務会計】→外部向け
【管理会計】→内部向け
財務会計と違い、管理会計は税法や企業会計原則のルールに則って作る必要がないので、実際のお金の出入りやビジネスの実態に合わせて作成することができ、業績を正確に把握することができます。
管理会計を採用する目的とは?
財務会計しか行っていない企業の場合、業績を正確に把握することができないので「本当に儲かっているのか?」という企業にとって一番大切なことが見えにくくなってしまいます。
決算を迎えてからやっと、今期は良かった/悪かった…と知っても、何もアクションを起こすことができないので手遅れになってしまいます。
そこで、管理会計を導入することで、儲けが出ているか?という企業の採算性をチェックすることができるようになります。
さらに、部門別採算性を敷くことで、事業別、業種別の採算を見ることができます。
商品のラインナップや出店・退店戦略など、細かな採算が見れることで経営戦略を練ることができるようになります。
たとえばこんな時は、管理会計にしましょう
会社の中にこのような不安要素はありませんか?
- 業績の良し悪しの原因が、実はよく分からない…
- どんぶり勘定になりがち…
- 部門別、店舗別などの業績の良し悪しを把握していない…
- 営業の数字目標に根拠がない…
また、社員の中にこのような声はありませんか?
- あの人は結構貰っているのに、自分は…など、給料に関する不公平を感じている人がいる
- もっと給料を上げてほしい、もっと上げれるはずだと思っている
- 業績が悪いのは、○○のせいだ…など、責任を押し付け合う気持ちがある
会社の採算をすべて丸裸にしておけば、採算に基づいた戦略を採ることができます。
そして、人事評価や給料にも採算を反映させることができるので、不公平感が生まれません。
管理会計は業績を把握し経営戦略を立てるという、経営者にとっての使いやすさがあるだけでなく、社員を納得させる材料としても欠かせないものなのです。
もし管理会計がなかったら…?
どうして儲からないのか分からない…という状態に陥った時、それを放っておくのはとても怖いことです。
管理会計がないと正確な業績把握ができないので、その結果、儲からない商品ばかり提供してしまっていたり、儲からない店舗を閉めずに存続させてしまうという事態にもなりかねません。
儲からないビジネスに日々汗を流していた…という失敗をしないためにも、管理会計が必要です。
当社にご相談いただいたお客さまの中でも、管理会計を導入した結果、
はじめて不採算に陥っていた店舗の特定ができました
そもそものビジネスモデルに問題があることが分かり、仕入れのシステムを変えました
など、管理会計を導入したことで経営上の問題点を初めてみつけることができ、経営の抜本的改革に成功した方が数多くいらっしゃいます。
管理会計を導入した人は皆、「もっと早くにやっておけばよかった…」とか、「会社の数字を把握できるようになり、経営に自信が持てました…」など、やってよかったという感想を持たれています。
業績を把握し、計画的な経営を行うために
ビジネスを広げたい、会社を良くしていきたい…と思ったら、業績をしっかりと把握するために管理会計を始めましょう。
経営は決断の連続だということも言えますよね。管理会計を導入することで、この商品をどれだけ仕入れるのか?とか、会社としての方針を決める指標ができるので、迷わなくなります。
計画的な経営を行うためには欠かせないものなので、まだ管理会計を導入していなかったり、これを機にはじめてみたい…という方は、お気軽にご相談ください。