効果的な社員教育の計画の立て方とは?【育つ土壌が無いといくら教育してもムダです】
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こんにちは、ファーストステップの株式会社・コンサルタントです。
社員教育について、こんな疑問はありませんか?
- どんな社員教育を行うのが効果的なんだろう…?
- 新人教育と幹部教育、どちらを優先してやるべき…?
- 中堅社員をフォローアップする機会がないので、研修などを行うか迷っている…
社員教育には時間もお金もかかるので、正直やるかどうか悩む。もちろん、もし本当に効果があるのならやりたい…というのが本音ではないでしょうか?
今日は社員教育についてをテーマに書いていきたいと思います。
社員教育とは?
社員教育とはどのようなものがあるのでしょうか?
社員教育の種類
社員教育のやり方として一番多いのが、集合研修という形式ではないかと思います。
その他の社員教育としては実際の現場にて先輩社員について学ぶOJT(On the Job Training)やネットを介して学ぶeラーニングなども社員教育にあたります。
昨今はコロナの影響で大人数を集めて講義を行うという形式を開催するのが難しかったりすることから、zoomなどのウェブツールを使った研修も増えているようです。
社員教育の対象者
社員教育の種類は、誰を対象にしたものか?によっても分けることができます。
社員全体を対象とするものから、新人社員向けの研修、中堅社員向け、マネジメントクラス向け、幹部向けなどさまざまな層に向けた社員教育があります。
社員教育の計画の立て方
では、社員教育の計画を立てるには、どんな手順で考えればよいのでしょうか?
キーワードとしては「誰に」「どうなってほしい(何を身につけてほしい)か?」です。
社員教育を行う対象者を絞ったら、現状をBeforeとし、社員教育を施した後にどんな状態になっているのが理想かというAfterをイメージしてみましょう。そうすることで、どんな教育が必要かが見えてくると思います。
知識を詰め込む座学が良いのか、実地訓練がよいのか、それとも自己の考えを深めたり、社内の小グループで話し合ったりするのが良いでしょうか。現状と、未来に何を求めるのか?というBeforeとAfterの間の埋め方を考えてみましょう。
ただ良さそうな研修を見つけたから…と飛びついてしまうケースがよくありますが、いきなり社員教育を始めても上手くいきません。
どんなに良いコンテンツでも、それらを受け入れるだけの土壌が社員にないと、思うような成果が得られないことがあります。
「馬の耳に念仏」と、社員を馬に例えるのは失礼ですが、お金のためだけに働いている社員に何を言っても「会社のために貢献したい」とか、「仕事のクオリティを高めたい」という思いが沸いてこないので、どんな講義を聞いても心には残らず、右から左に流れていってしまうのです。
新人教育と幹部教育どちらが大事?
一番大事なのは新人教育ですよ、とか、まずは幹部の育成に力を入れましょう…と言うことはできません。つまり、社員教育はすべて大事です。なぜなら社員とは、会社の貴重な財産ですから。
たとえば、会社によっては役員会が事実上の幹部教育の場になっているというケースもあると思います。
社長の理念や戦略を幹部に直接伝え、それをどう実行していくかという話し合いが常に行われており、皆の心が一つになって経営に向かっている…というケースでは、あらたまって幹部教育の場を設ける必要がないかもしれません。
反対に、いくらスキルの高い人物が集まっていたとしても、社長の理念を理解しておらず、経営に対するベクトルがバラバラな状態なら、今すぐにでも社員教育を始めるべきです。
素直に聞く耳は育っていますか?
社長や人事がいくら社員教育に力を入れても、社員が素直に耳を傾けられる状態にないと、すべては無駄になってしまいます。
- この会社はなんのために存続しているのか?
- 社会にどう貢献し、どう売上、利益を立てていくのか?
- 社員として「自分」がすべきことは何なのか?
会社の理念を理解し、経営が「自分ごと」になっている社員というのは、自分にとって働く目的、頑張る意味があるのでやはりよく貢献してくれます。
反対に、給料を貰うために嫌々働いている…というモチベーションの低い社員に教育を施しても、給料以上の働きをしようとは思わないでしょう。
自らの意思を持って会社に属し、働いている人はここぞという時に力を発揮します。
社員教育をしようと思ったら、技能を身に付けさせたりすることを優先するのではなく、まずはその土壌づくりからすることをお勧めします。
オンラインによる社員教育の可能性
最後に、オンラインによる社員教育の可能性について言及したいと思います。
私は、オンラインによる社員教育は大いに賛成です。
ただし、きちんと効果を発揮させるためには、まず聞く耳を育ててから…という基本的な考えは同じです。
社長の言っていることなんて…とか、講師の言っていることなんて…という気持ちでいる人に、パソコン越しに話しかけても響かないのは当然のこと。
そんな人は対面型の研修でも居眠りをするかもしれませんし、聞いているフリだけで実際は何か別のことを考えてボーっとしているだけだったりします。
eラーニングしかり、集団研修しかり、教育が身についたかを確認するために最後に確認テストを設けるというのもよくありますが、テストの効果は限定的でしかありません。
テストがあるから、とその時だけは真面目に聞いて暗記しても、結局心が動いていないのであれば、教育としては失敗です。その場限りで終わってしまい、実際の現場に活きることはないでしょう。
まずは土を耕す努力を
社員教育をしたい…とはやる気持ちも分かるのですが、まずは社員の聞く耳を育てることが必要です。
会社の理念をしっかりと形成し、社員にシェアした上で、「私たちは何のためにビジネスをしていくのか?会社として何を目指すのか?そのために私個人は何をするのか?」という問いにひとりひとりがしっかりと答えられる土壌づくりをしていきましょう。
社員教育を受けさせる時、聞く耳が育っているかどうか次第で効果をゼロにも、数十倍いやそれ以上にすることもできます。
社員教育の制度や定型メニューありきで考えることから脱却することで、社員教育の質はどんどん高まっていくので、ぜひ試していただきたいのです。