【完全解説】失敗しない経営コンサルタントの7つの選び方、絶対にチェックしておきたいポイント
こんにちは、ファーストステップの鈴木進一です。
前回は怪しい経営コンサルタントに関する記事を書かせていただきました。
そして、今回は失敗しない経営コンサルタントの選び方についてみていきたいと思います。
こんな心当たりありませんか?
今まで納得のできるコンサルタントに出会えましたか?今回の記事は、
- コンサルタントに依頼したいことがあるけど、どうしようか悩んでいる方
- 依頼したことがあるけど、正直言って騙された!!という方
- コンサルタントを入れたことがあるけど、上手くいかなかった…という方
に是非とも読んでいただきたい記事です。
コンサルタントか、コメンテーターか?
良いコンサルタントかどうかを見分ける上で、特に重視すべきことは実績です。
コンサルご本人に、実際に経営を立て直してきた実績があるかどうか?ということに尽きます。
世の中には、コメントの上手い方、つまりコメンテーターがいらっしゃいます。
経営上のダメ出しを行い、こうするべきだと思います、という意見をしっかり述べられる方というのが優秀なコメンテーターです。でも、経営の立て直しがしたいという時、言葉を述べることが得意なだけのコメンテーターに依頼をしますか?しませんよね。
たとえば、医学をずっと勉強してきて知識は一流学者レベルの方だとしても、もし手術を一度も成功させた経験のない方なら、とても怖くて執刀を頼む気にはなりませんよね。
経営コンサルも同じことです。
会社の悩みを解決させたことがない人には、頼めません。コメント力が優れている人はいますが、そういう人は大抵地に足がついていません。理想論を並べたり、かっこいい耳障りのいいことを言ったとしても、実体とかけ離れていては何の意味もないのです。
では、具体的な経営コンサルタントの選び方について話を進めます。
7つのポイントがありますので、順にみていきましょう。
POINT1 経営者としての実績
まずもっとも大切なのが、実績の部分です。
これは、コンサルタントとしての実績だけではなく、イチ経営者としての実績があるか?という点でも見てみることが大切です。
経営コンサルタントというのは、原料を仕入れたり在庫を持ったりする必要がない、体一つで誰でも開業できるサービスです。
ですから、そもそもほとんど会社を経営してきた実績のない人もいます。
会社経営とは何か、とか、従業員の生活を守らねばならない社長の重圧、苦しみを感じたことがないのに、他人が経営しているところを見て「もっとこうすべきだ」とアドバイスしている状態ではコメントを述べているのに過ぎないのです。
こうやれば上手くいく、という教科書通りにはいかないのが経営だというのは、社長を経験されている方は嫌という程味わっているのではないでしょうか?
その道を通ってこなかった方からのアドバイスでは、教科書を読むのと同じこと。苦しい局面をくぐり抜けてきた経験のあるコンサルタントこそが、あなたの力になってくれます。
POINT2 テクニックばかりではないか?
会社経営というのは、本業の商売だけが上手くいけば良しというわけではありませんよね。
財務とか、人事とか、経営資源を上手く回していくために全体を見て行っていかなければなりません。
それなのに、経営コンサルタントとは名ばかりで、実際は大きな戦略ではなく、戦術、つまりテクニックの提供に終始してしまうコンサルタントがいます。
たとえば、インスタで人気になる方法など、若者を取り込むために必要な一つのテクニックというのは存在します。
でもそれを、今やるべきなのか?
いくら葉っぱに水をかけても、根っこの部分が渇いていたら枯れてしまいます。
経営コンサルタントとは名ばかりで、実際は自分の守備範囲は極めて狭く、自分の得意なサービスや商材を売ろうとする”物売り”だったり、経営全体をよくすると言いながらSNS対策とか一部分を切り取っただけの提案しかできない人もいます。
戦術を知りたい場合は、その方に依頼すればいいと思います。
でも今、経営を根っこから変えていきたい…と考えているタイミングなら、細かいテクニックだけを教えてくれる人は要らないのではないでしょうか。
POINT3 キレイごとばかり言っていないか?
次に確認したいのは、コンサルタントの主張の実現可能性です。
つまり、キレイごとばかり言っていないか?ということ。
売上100倍とか、日本を良くする、世界を変える、お客様の笑顔を作ることが経営において一番大事…そうかもしれません、でも、事業としてその方針で成功できますか?
キレイごとを並べられたり、ものすごい熱量で語られたりすると、圧倒されて「この人はカリスマ性がある」と思ってしまう方もいるようです。
でも、落ち着いてください。
たとえば、「数Ⅰのテストで20点だったのに、頑張れば東大医学部に入れる」…と先生に言われたからといって、その夢を正しく追いかけることができるでしょうか?
どうすれば分からないことが分かるようになるのか、とか、いつまでにどの範囲を勉強すれば入試に間に合うのか、など実現可能な道を導いてくれるのが良い先生というものです。
たしかに頑張れば東大医学部に入れるかもしれない。でも、頑張るプロセスを上手く提示できないから、「頑張れ」としか言えないわけです。努力は実を結ぶとか、ありきたりな言葉だけでは実現しませんよね。
経営においても同じこと。キレイごとを言ったって、実現しなければ意味はありません。
理想と現実を結びつける力のある人、利益を出して、事業を継続していくための具体的な手助けをしてくれるコンサルタントを探しましょう。
POINT4 直感を信じてみる
実は、一番最初に話してみた時の感じ、「第1感」は結構正しいということが分かっています。
直感とか第1感というのは、実は過去の経験則に基づいて本人の脳が瞬時に判断を与えているのです。
ですから、なんだかモヤっとするなとか、胡散臭いな…という勘はわりと当たることがあります。
なんとなく嫌だなとか、信頼がおけないかも…と感じたら、立派な経歴が書かれていてもどこかに嘘があったり、相容れない何かがあるのかもしれません。
- こんな良い大学を出て、こんなに実績のある「先生」が破格で見てくれるのなら、やらなきゃ損…?
- ○○さんからの紹介だから、顔を立てて取り合えずは依頼してみないと…
など、どこかに引っかかりを感じながらも依頼するのは絶対に辞めておきましょう。
後悔をしないためにも、ご自分を信じて、ピンと来る方がいいと思います。
POINT5 なんでも話せる相手かどうか?
これは、2つの目線が必要です。
一つ目は、信頼できる相手かどうか。そして、もう一つは腹を割って話せる相手かどうか、です。
経営についてのコンサルティングを実のあるものにするためには、隠し事があっては上手くいきません。
たとえば、経営が厳しい時期に役員報酬の一部を会社への貸付にしてもらった…という社長と副社長たった2人の間の秘密の話であっても、コンサルタントには打ち明けておくべきです。
そんな話を、打ち明けるだけの信頼ができる相手か、そして話そうと思えるような人柄か、話すことで解決してくれそうか。
具体的に社員にはバレたくない話や、自分の心に閉まっている悩み事などを思い浮かべて、この人に話せるか?とイメージしてみるのもいいと思います。
良い経営コンサルタントに出会えれば、今まで1人で抱えてきた重い荷物を一緒に持ってもらえるようになり、心身ともに楽になります。
POINT6 見せ方が上手いだけの人ではないか?
見せ方が上手い人というのも存在します。
本当は実績や実力はそんなになくても、プロフィールの作り方を熟知していたり、魅力的に見せるためのテクニックがある方もいます。でも、あなたがコンサルタントから得たいのは、経営改善に関するサポートのはず。見かけだけうまく見せる方法ではないはずです。
コンサルタント本人が発信している情報は、あくまでも「見せるための情報」だということを意識してみましょう。
都合の良いことだけが書いてあるかもしれません。掲載されている内容を鵜呑みにせず、
- 真実なのか?
- 本当にすごいことなのか?(価値、希少性)
- 本当に意味のあることなのか?
- その先はどうなったのか?結局何を得たのか?
など、冷静な目で見て、コンサルタントの真価を値踏みしていきましょう。
POINT7 自分がやったことを言っているか?
最後は、コンサルタントの話の中身についてです。
経験豊富なコンサルタントでなくても、それなりに本を読んでいたりすれば「他社事例あるある」の話のネタぐらいは持っていたりします。
そのハッタリに騙されて、コンサルタント本人の経験だと思い込んでほれ込んでしまうと、失敗をします。
WEB上の見せ方が上手い人だったり、話上手だったりすると、一見すると優秀なコンサルタントに見えます。でも、よくよく聞いてみると自分の経験ではない、コメンテーター止まりだった…ということがよくあるのです。
金融機関との緊迫したやりとり、役員の熾烈な派閥争い、新規先との関係構築…さまざまな課題をくぐり抜けてきたコンサルタントは、あなたが想像している以上に泥臭いかもしれません。
社長と二人三脚で、経営課題に真っ向から向き合えば「かっこいいコンサルタント」ではいられないのです。
なんだかこのコンサルタントの言葉は薄っぺらい…とか、本当に自分がやってきたのか怪しいな…そう感じたら、躊躇せずどんどん聞いてみてください。「それで?」「その先どうなりました?」、とドンドン掘り下げてみましょう。
もちろん最後は相性次第です
ここまで失敗しないコンサルタントの選び方として、7つのポイントをご紹介してきました。
実績がなかったり、口が上手いだけのコンサルを選ばないようにするためのコツがお分かりいただけたかと思います。
しかし、コンサルタント選びは、最後は相性だなというのも感じています。
私も既に1200社以上の経営者様のご支援にあたってきましたが、腹を割って話せる同士でないと、思うような結果が出せないということを身を持って感じています。
社長はすべてさらけ出して、コンサルタントはまるでその会社の社員や家族のように、中の人間として入り込んで、一緒に会社を変えていこうというスタンスでやらなければ経営を大きく変えることなどできません。
このコンサルタントとは、なんか気が合わないなあ…と腹の内で思いながら契約しても上手くいきません。
ですから、イメージにとらわれずまずはコミュニケーションを取ってみることがオススメです。
貴社が、素敵なコンサルタントとの出会いに恵まれますように。
- 年商規模をわずか3年間で3倍、4倍に拡大させた事例
- 後継者問題や、社内の派閥争いを解決した事例
- ビジネスモデルの転換により債務超過を脱出し、高収益体質に生まれ変わった事例
