怪しい経営コンサルタントの3つの特徴【胡散臭いと思ったらココを疑ってください】
ファーストステップ株式会社のコンサルタント、鈴木進一です。
私はこれまで1200社以上の企業をコンサルティングしてきたのですが、常々感じるのは「経営コンサルタントって怪しい」というイメージが世の中の目なんじゃないかな…ということです。
というのも、実際に世の中には、怪しい経営コンサルタントが存在しているので仕方がない面もあるかなと思います。
例えば、
- メディアにたびたび登場していた有名コンサルタントの経歴詐称問題
- YouTubeで大人気のコンサルタントの嘘がバレて大炎上
といったことが記憶に新しいかと思います。
ですが、世の中にはもちろん、嘘がなく、実力のある経営コンサルタントというのも存在します。ですから、経営コンサルタントを迎える際には、しっかりとその人物を見極める必要があるというわけです。そして、怪しい経営コンサルタントというのは、実はその端々に怪しさが出ていたりします。
今日は怪しい経営コンサルタントにありがちな3つの例を挙げるとともに、怪しいコンサルタントに引っかからないために必要なたった1つの心がけについて紹介していきたいと思います。
1.カッコよさ重視のコンサルタント
コンサルタントを名乗る際に、資格は必要ありません。
また、在庫なども必要ない身体ひとつでできるビジネスですから、参入しやすいのが特徴です。
ですから、“コンサルタント”という響きに惹かれてなりたい、と思う方も多いようです。成功○○コンサルタント、とか、夢を叶える○○コンサルタントといったカッコイイ名前にこだわって付けている、自称コンサルタントという方も。
実際にその人がどんなバックグラウンドや経験を持っていて、どんな強みがあり、何を提供しているのか?というところが見えない名前先行型、イメージ先行型のコンサルタントは怪しいかもしれません。
コンサルには当然対価が発生しますので、名前やイメージで「すごそう!」「良さそう!」と思うのではなく、その人はあなたに何を提供してくれるのか?そして、それは本当に実現可能なことなのか?を冷静に見てみましょう。
2.キレイごとばかりを言うコンサルタント
経営において、「理想の追求」はたしかに大切ですが、「実現可能なアドバイス」でなければ結局意味をなしません。
社会貢献とか、日本を良くするといった大きな夢を叶えると言ったり、売上100倍という壮大な目標を立てたり、とにかく顧客から喜ばれるサービスを提供することが大事など、確かにできたらすごいけど…というメッセージを打ち出していても、結局それを【事業としてどう築き上げていくか】という“実体”にまで繋げられなければ、実現させることはできません。
たとえ世のため人のためになることだって、ボランティアではないのですから。それを事業としてきちんと利益を出して、継続させていくための仕組みづくりができなければ、コンサルタントとしては失格です。
ご本人は怪しいコンサルタントという認識はもちろんなく、正論を言っているつもりだと思いますが、そういった方の熱量に負けてうっかり依頼してしまうと、事業としての成功を得られなくなってしまう恐れがあります。
3.テクニックばかりを伝えるコンサルタント
たとえばSNSやYouTubeの活用とか、検索エンジンの上位表示を狙うことを勧めるなど、テクニックの話ばかりをするコンサルタントも、怪しいコンサルタントに多い傾向です。
事業の成長を助けますとか、売上をアップさせますという入口で入っても、結局は自分の得意なフィールドに引っ張り込んで自分が提供できるサービスを売りたいという、コンサルタントの仮面をかぶった物売りだった…というケースがあります。
「会社のどこに問題があるのか?」
「なぜ事業が上手くいっていないのか?」
本質を見ようとしないで、テクニックで売り込みをしようとしても根本的な解決には繋がりません。
広告費を使えば、一時的には売れるかもしれません。ネットの世界で「バズる」という一発を狙って成功した人もいるかもしれません。しかし、持続可能なビジネス展開として考えた時、それは本当に意味のあることでしょうか?
テクニック的なことは、実は後からでもどうにでもなります。
成長し続けられるビジネスモデルが構築できてから、本質的な問題を解決してから売り出すことで、もっと効率的に経営をすることができるようになります。会社の本質に触れずにテクニックだけで売上をあげようとするのは、本来一番やってはいけないことなのです。
ですから、御社の内情について詳しく聞く前に、テクニック的な提案をしてくるコンサルタントは怪しいです。
狭い守備範囲しかないので、自分の土俵で相撲を取るために、「今どきはITが大事」とか「効率化には○○システム」と限定するような話に持っていくようなら、コンサルタントではなく物売りかもしれないと思って注意しましょう。
注意:SNS等は「本人が見せたい情報」を見ているだけ
よくある怪しいコンサルタント3例をご紹介しました。
次はそれを見抜くために、たった1つ心がけてほしいことを紹介します。それは、情報発信を疑うということです。
ホームページ、SNS、YouTubeなどで情報発信をさかんにしているコンサルタントも多いと思いますが、それらの情報というのは、「本人が見せたい内容」を見ているだけ…ということを忘れないでください。
情報発信をたくさんしている人ほど、実は良く見せようとしていて、怪しかったりすることも多いようです。
- 有名人との人脈
- 華麗な経歴
- 高級時計や有名店での食事
- 車や別荘などの資産
など、成功してそう、儲かってそう、信頼されてそう…と、思ってもらうための素材を散りばめているだけかもしれません。
SNSの広まりとともに、セルフプロデュースといった言葉も一般的になりました。ビジネスプロフィールの作り方講座とか、こういったプロフィールがウケますよという講座があるような時代なのです。
悪い見方をすると、SNSなどを使って情報の出し方を工夫することで、誰でも簡単に無料で印象操作ができるのです。
コンサルタントの中には、他人のベンツの前に立って写真を撮っている人もいます。借り物のブランドスーツに身を包んでいる方もいます。それどころか、学歴や職歴、華々しい経歴の中にまでウソがある人もいます。
たとえば職歴なら、大手に正社員で在籍していたように見せて、実際は外注などで一緒に仕事をしたことがあったとか、なかったとか…。会社を3社経営していた…と書いても、会社を設立するだけなら誰でもできます。でも、その会社がどれくらい利益を残せていて、その後どうなったか?という詳細は記載がなかったり…。
知ってしまえば笑える話ですが、知らずに嘘で塗り固められた怪しいコンサルタントにお金を払ってしまえば、笑えません。
この記事も疑ってみてください
依頼してみたらなんの実力もない怪しいコンサルタントだった…とがっかりしたくないですよね。
でも、もしそんな人物に依頼してひとたび契約関係が生じれば、たとえ望んだ結果が得られなくても依頼者の責任になってしまいます。
ですから、コンサルタント選びは慎重に行わなければなりません。
今日はまず、よくある怪しいコンサルタント3例を見ながら、【発信されている情報を疑うことの重要性】を書かせていただきました。
もちろん、このブログも疑っていただいて構いません。あらゆる側面から考えられる見極め力が大事です。
次回は、コンサルタントの選び方について詳しく書かせていただきたいと思います。
- 年商規模をわずか3年間で3倍、4倍に拡大させた事例
- 後継者問題や、社内の派閥争いを解決した事例
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