管理会計を中小企業が導入する時にぶち当たる「壁」とは?

こんにちは、ファーストステップ株式会社 コンサルタントの鈴木進一です。

前回事例を交えてご紹介した通り、企業の真の姿を見るためには、管理会計の導入が欠かせません。

ですが、中小企業様が管理会計を導入しようとすると、必ずと言っていいほど直面する「壁」があります。

今日は、中小企業が管理会計を導入する際にどういった障害、障壁が生じるのか。そして、それを乗り越えるにはどうしたらよいのか?という点についてお伝えします。

 

社内で抵抗があるのは当たり前

まず、管理会計の導入には絶対、100%社内で抵抗されます

これは大前提として考えておいて下さい。会社の現状を見据えて、お金の流れを可視化するために絶対に必要な管理会計ですが、いくらその必要性を説いても、反対意見が出ます。

コンサルという立場で今まで様々な会社の経営に携わらせていただきましたが、社長がせっかく経営について学び直すことを決意し、当社のアドバイス通りに実践してみようとしていても、幹部社員などの中から「アイツは偽物だから絶対に雇うな」と言う人が間違いなく出てきます。

コンサル会社にお金を払うくらいなら自分の給料を上げろ、とか。コンサルなんて所詮は他の業界の人間だから、ウチのやり方が分かるわけがない、など。

コンサル=敵

そう決めつけて、反対をする人が必ず出まず。

それは、単に愛社精神からそうさせるのではなく、時に感情で動いているので厄介です。

  • 社長のやることが気に入らない
  • 自分の知らないことだからやりたくない
  • 今までと違うからやりたくない…

社長がAと言うから、自分はB。そんな社員をねじ伏せるのって、とても難しいですよね。

しかも、力のない社員ならば上から押さえつけることもできますが、役員クラスとか事実上の社内No.2の存在が抵抗勢力になることがなんと多いことでしょうか。

経営者の方とお話しをしていると、コンサルティング半分、人絡みのお悩み相談半分、ということもよくあります。

 

敵を作ることで、社員を味方につけることができます

管理会計の導入は、社員からするとあれをやれ、これをやれと言われるので、今までよりも仕事が増える…と感じます。本当に必要なことだから今すぐやるべきことでも、仕事が増えるからやりたくないのです。

中小企業で特に多いのが、社員が不満を持っていても「はけ口がない」という問題です。

仕事ですから、思うようにいかないことも当然生じますよね。面白くないこともある。でも、はけ口がないと社員はストレスが溜まってしまい、それがいつしか「社長への抵抗」となって姿を現します。確かに、誰かのせいにできたらラクですよね。

そうやって、安易に反対を唱えることで、ある意味社員は考えることを放棄しているわけです。

いない所では経営者の悪口ばっかり…というのは、どんな企業にもよくある光景です。それは経営者の手腕や人柄とは関係なく、誰にでも起こることですので、あまり深く考えなくて大丈夫です。

とはいえ、社員に一丸となって働いていただくためには、社長のことを尊敬して、しっかりとついて来てもらう必要があります。一方で、憎まれ役の存在も必要です。

ですから、当社のコンサルティングは私が恨まれ役を買います。口うるさいことを言うのは、コンサルタントの役目。

そして、衝突が生まれそうな時に社員の気持ちを汲み取って代弁したり、「管理会計」の導入は大変だけどやってみよう!と舵を取って、社員を鼓舞して先導する役割は、やはり社長様に担っていただくことがベストなのです。

社長お一人で何でもやろうとすると、社員の心の中にある抵抗感をコントロールするのが難しくなりますので、そういった時に外部から来た私どもがお役に立つことができます。

 

数字との付き合い方

憎まれ役を買って出ることで、「怒鳴られてもいいからまずは会社の中に入る」というのが私のやり方です。

コンサル会社に費用を払うなんてもったいない、という思いを抱く方も多いようですが、業界についての知識や経験はなくとも、経営ノウハウ、特に「数字」に関する扱いについてはピカイチの当社を使うことで、「畑違いだからこそ学ぶことがある」ということに気づいていただけたらと思います。

特に経理担当の社員の方などは、最初こそ管理会計なんて面倒くさい!と思うかもしれませんが、経営者がお金を払って社員が経営を勉強する機会をくれることに感謝して、感動しないといけないくらいです。それぐらい、会社の数字に強くなるということは価値のあることです。

管理会計を導入する上で特に大切なのが、社員の方と「危機的な状況をも共有する」ということです。

実は危機に瀕している会社であっても、自分の会社は大丈夫だと盲目的に信じて疑わない社員ばかり…ということがよくあります。

会社の実情を知らないというのは、恐ろしいことです。危機的な状況を知らないからこそ、変化をするべきなのに変化したくない、今のままでいい…と悠長なことを言っていられるのです。

また、今は一見すると大丈夫なように見えても、リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナなど、何が起こるか分からない時代です。どんな時にも揺るがない会社作りをしようと思ったら、管理会計の導入は現状把握の第一歩として絶対に必要なことなのです。

 

社員に危機意識がない時、行うべきこと

社員が現状に対してまったく危機意識がない…そんな時、私は事前にきちんと経営者の承認をいただいてから、社員の方に会社の財務諸表を見せる機会を設けます

現預金が今いくらあるのか。売上に対する利益はどの程度出ているのか。そして借入金がいくらあるのか。数字とその意味を一つ一つ説明をしていきます。

すべてを見せることで、社長の本気度が社員の方にも伝わります。やはり隠し事をしていては、一丸となることはできませんから。

数字の根拠が分かって初めて、「じゃあなんとか経常利益を10%にまで押し上げて、利益を貯めていかないといけないね」といった具体的な共通認識が生まれるのです。

 

中小企業における管理会計導入についてのまとめ

今回の話をまとめると、中小企業が管理会計を導入しようとすると、必ずや社員からの抵抗に遭います。

でも、私のようなコンサルタントが潤滑油になる…というよりも、むしろ「憎まれ役」になることで、社員が一丸となって新しい方向に進むことができるようになります。

また、社員に危機意識がない時、社長様は本腰を入れて「改革」に取り組みたいのに社内の人間とは温度差がある、理解してもらえない…そんな時こそ、会社の数字をしっかりと説明していきましょう。

 

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